[BlueSky:07071] トリチウムについて (4) 統合的な案

OTSUKA Kimio kimio-otsuka @ nifty.com
2020年 7月 7日 (火) 11:15:41 JST


大塚です。

 今日はこのメーリングリストを開設して,21年目になります。現在話題になっている問題の多くは、当時から指摘されていたのを改めて認識しています。ML は古いメディアとなっていますが、過去の履歴が参照できるなどの利点があり、続けていきたいと考えています。

 間が空いてしまいました。
 コロナに世間の注目が集まっているうちに事を進めてしまおう、という試みは検察や電通などに関わる問題だけでなく、辺野古でも処理水の放出でも進んでいます。

 「全部海に流す」ことで節約できるお金は原発推進者のもの、風評被害を含めたリスクは地元民のものというあり方が不信感を増幅しているのではないでしょうか。
 「福島の人々によりそう」という言葉は、「沖縄の人々によりそう」と同様、地元民の納得を得られるものとは思えません。
 
 トリチウムについて (3)で提案したような方法などによってトリチウムの放出量を削減することで誠意を示すだけでなく、「安全・安心」に関する実験も行ってはどうでしょうか?
 
 原発推進者の方々とその子・孫を中心とした(若い方のデータも必要なので)方々に実際に処理水由来の水を使用していただく実験を行うことです。人権にもそれなりに配慮した実験の具体的なデザインは次のメールに回します。
 
 実験ボランティアの方々の利便のために首都を福島に移転して引っ越していただく。ニーズが減る羽田を普天間の移転先とする。
 
 東京は出生率も低く、人口のブラックホールとなって少子高齢化に拍車をかけています。「国難」の元凶の1つです。首都直下型地震が起こると甚大な被害と日本全体の機能麻痺が予測されます。震源を移動させることはできませんが、首都を移転すれば首都直下地震は回避できます。
 
 さらに、富士山噴火でも状況によっては首都圏は甚大な被害が予測されています (https://www.nikkei.com/article/DGXMZO57430630Q0A330C2CE0000/?fbclid=IwAR0JP6wYBzz_T73aT-Ge5FH8w4ELh18GzQcpCjwGD3dJwrEBA-xBaRtVUDo) 。
 
 https://www.mlit.go.jp/kokudokeikaku/iten/information/b_01_index.html によると長期にわたって国会などの移転が議論されています。1990年には、国会で決議されています。上のページによると、福島を含む地域も移転先の候補に挙がっています。
 
 来年に延ばしても開催が困難であり、巨額の追加費用がかかる東京オリンピックは返上したほうがいいでしょう。将来、オリンピックがコンパクトで安価になっていれば本当の復興五輪を福島で開くのもいいでしょう。
 
 首都の玄関口でなくなる羽田は、これまで元から米軍によって様々な制約を受けてきたので、米軍に渡してしまえば長年のくびき(https://gendai.ismedia.jp/articles/-/58731, https://www.toshiseibi.metro.tokyo.lg.jp/kiban/yokota_henkan.html) の軽減が期待されます。最近議論になっているあたしい飛行ルートの問題もなくなります。すでに飛行場はあるわけですから、辺野古より早く使用開始できるでしょう。
 
 辺野古は海底の地盤など問題が山積して巨大な費用をつぎ込んでもいつ完成するかわかりません。そもそも琉球列島は中国大陸からの中距離ミサイルの射程にすっぽり入っており(なぜ米軍は陸上イージスをここに作らないのでしょう?)、ここに基地を新設するのは好ましくないと私は思います。

 以上、
  首都の福島方面への移転
  普天間から羽田への米軍基地の移転
  福島に来た原発推進に関連している方々を中心とした処理水の安全性に関する実験
    
 によって日本の懸案のいくつかに良い対策を講じることができると思います。

-- 
大塚公雄




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