[BlueSky:06879] 裸地税、政策を提案するということ

OTSUKA Kimio kimio-otsuka @ nifty.com
2012年 4月 15日 (日) 11:30:14 JST


BlueSky の皆様

お久しぶりです。大塚です。

ずっと前に「裸地税」というものをこの ML で提案しました。
http://www.bluesky-ml.org/bssummary.html#5 
裸地(屋上を緑化していないビルやアスファルトの駐車場など)に税金をかけて、
緑を増やすインセンティブにしようというものです。補助金と違って政府を小さ
くできるメリットもあります。

現在考えているのは、生物量(固定されている炭素の量)と生物多様性に応じて
税率を決めるというものです。
何も申請しないと裸地として一番高い税率が課せられ、生物量と生物多様性が増
すほど税率が安くなる。これにより、何年かに一度更新しなければならないよう
にすれば、調査のための雇用の増大も少し期待できます。
農地は原則無税でもいいかな、と思っています。生産などに応じて税の減免を変
えることで何かいいことができないかなあとも思います。横山さんなどのご意見
をうかがいたいところです。

裸地税のターゲットの中にはゴルフ場も入っています。
武田邦彦が「生物多様性のウソ」の後書きに「美しい自然」としてゴルフ場の写
真を出しています。日本にありがちな、グリーンだけでなくラフも木立の下も草
丈が低い草むらです。生物量も小さく、たくさん手間と農薬を使わないと維持で
きないでしょう。これを見ただけで彼が生物多様性を理解・評価する気がないこ
とがわかったので本文は読んでいません。
ああいうゴルフ場には高い税率がかかります。「ゴルフの聖地」セント・アンド
ルーズみたいに深いラフや藪のある場所の税率はかなり低くなります。スコット
ランドのあの地方は放っておいてもあんな生態系になるのではないでしょうか。
雑木林や深い草むらのあるゴルフ場が「日本らしいゴルフ場」になるかも。

有料記事ですが:「湯浅誠さんに聞く 政権を出た派遣村村長」
http://digital.asahi.com/articles/TKY201204120497.html
という記事がありました。

 「しかし民主党政権の変節を受け、社会運動は政権に深くかかわるべきではな
いという揺り戻しが起きているようにも見えます。 」
という質問に対して、

 「調整を担うと、原理原則を言っているだけでは済まなくなるからですね。こ
れまでは往々にして『俺は悪くない、悪いのはあいつだ』で済ませてきた。私た
ちも調整の当事者である、主権者のひとりであるということを忘れていたと思い
ます。主権者をやめられないのが民主主義です。私たちは権限と責任を引き受け
なければなりません」 

と答えているところなどが印象に残りました。

ただアイディアを口にするのではなく、積極的に提言し、政策決定の場に関わっ
ていく覚悟が必要なのかな、と思います。


話は変わりますが、

低所得者に年1万円 政府・民主、消費増税時に給付検討
無料部分: http://www.asahi.com/politics/update/0413/TKY201204120713.html
全文 http://digital.asahi.com/articles/TKY201204120711.html

というニュースがありました。

昨年1年間の人件費が 130 万円の私(娘一人の父子家庭)の感想は「気でもふ
れたのか」です。
年1万円で生活がそう変わるとは思えません。行政手続きにかかる費用の方が余
計になるのではないかと思います。

私が以前から考えているの逆進性緩和策は「人頭戻し税」です。
消費税を25%ぐらいにして、伝票制にします。納税者番号も必要ですね。
一人が一年間に生きていくのに必要な金額を例えば100万円あまりとすれば、
それにかかる消費税約30万円を戻すものです。戻し税の申請に伝票と納税者番
号を使います。
これなら大金なので申請する気も増えますし、子供が生まれると世帯年収が戻し
税の分だけ増えるので繁殖率も上がるかも知れません。お金持ちの中には手間を
いやがって申請をしない人も出て、逆進性緩和が促進されかもしれません。

事業者の手間は増えますが、零細な小売業などは、売り上げの消費税伝票の控え
を束にして税務署に持って行くと税金を計算してもらえるしくみを作ればむしろ
歓迎されるかも知れません。

戻し税の伝票からサンプルを取って売り上げのチェックをする事にすれば、売り
上げをごまかしてさらには預かった消費税を着服する輩には脅威になります。

税務調査もやりやすくなる面が出てくるでしょう。客として買うなり利用するな
りして、伝票を出さなかったらその場で脱税が証明できるわけですから。


ほかに
「弱者と財政に優しく、真に有効な優性政策」
などもあります。


さて、どこに提案したものやら。


-- 
大塚公雄 



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